今回はドクダミです。
ドクダミ(ギョセイソウ)を煎じて飲み、あるいはシップに使う人がいます。
漢方では十薬(ジュウヤク)という生薬で下剤として
使われています。
しかしドクダミは光線過敏症を起こします。
そうとは知らずに飲んでいて、
皮膚のただれ、発赤、発疹に悩んでいる人も少なくないようです。
20歳の女性がアトピー性皮膚炎の治療に6か月前から
自分で煎じたドクダミ茶を毎日1リットル飲んでいましたが
全身に多形紅斑が出現。
ドクダミの葉と茶の内服負荷試験で上肢に紅班が出現しました。
40歳代の男性が二日酔いのために、4~5日前に作ったドクダミ茶を
コップ1杯飲んだ後1時間くらいして、3~4回吐き、その後吐血し
病院を受診。内視鏡で激しい出血性胃炎をみとめました。
その後も3回吐血し、ショック状態に陥りました。
50歳代の男性が、皮膚病のためにドクダミ焼酎を
飲んでいました。ドクダミ焼酎を飲んだ後に
養命酒を飲んで翌日全身の筋肉がこわばったため
多量の水を飲んだところ、2日後に洗面器一杯に
吐血し救急車で入院しました。
皆さんがよく知るドクダミにこのような副作用が
あることをご存知でしたか?