成長痛の真実(2)by福岡総合医学情報研究所

「成長痛」は色々と手を尽くして検査や診察をしても

明らかな異常が見つからない、かつ一定期間(3か月以上)の経過観察

でも症状が重篤にならず、熱感や発赤などの炎症がないときにつける

最終的な除外診断です。

 

中途半端な知識の人から「成長痛」じゃないの?

と言われても真に受けてはいけません。

専門医から「成長痛でしょう」と診断された場合はひとまず安心です。

それではこの「成長痛」にはどのように対処することがベストなのでしょうか。

冷やす、シップを張る、痛み止めを飲むなどさまざまな対処がなされている

と思いますが、炎症がないのですからこれらの処置は必要ないはずです。

 

古今東西、最も効果のあるのは「お母さんの手」です。

「お父さんの手でもいいはずですが・・・」

優しく声をかけてそばで添い寝してさすってあげることです。

子供は安心してすやすやと寝入ってしまうでしょう。

 

これを繰り返すうちに痛みを訴えなくなります。

成長痛と思われる子供の家庭環境を調べた整形外科医がいて

その先生によると、下の子供が生まれたとか

母親が働きに出るようになったとか

環境の変化があるケースが多かったようです。

 

「成長痛」は決して嘘や仮病ではなく、環境の変化に適応できず

戸惑っている正常な心理反応です。周囲の大人が優しく見守って

真剣に対応しているとそのうち自然に痛みを訴えなくなるようです。

間違っても叱ったり、嘘だと決めつけないでくださいね。

 

「成長痛」は器質的な問題がなくても

心や頭で感じる心因性の痛みなのですから。

 

 

成長痛の真実(1)by福岡総合医学情報研究所

成長痛という言葉は多くの人が知っていると思います。

しかし成長痛を正しく説明できる人はそう多くないと思います。

 

この成長痛とオスグット・シュラッター病を同じものと勘違い(?)

している施術家もいるようです。

 

まずオスグッド病(オスグット・シュラッター病)は10~11歳

くらいに発症します。

 

膝蓋腱が付着している脛骨粗面とよばれるすねの隆起部に生じます。

隆起部がさらに膨れ上がって痛くなります。

 

骨の成長に筋腱の成長が追い付かない ことから付着部は緊張状態にあります。

この上でスポーツでさらに強い牽引力が付着部に 加わってこの障害が起きます。

 

サッカーやバスケットボールなどの立って行うすべての スポーツで

発症の可能性があります。 対処を間違えると長期化し、

手術が必要になることもあります。

 

成長痛とは「成長痛ですから心配いりません」とか

「成長痛ですから様子を見ましょう」

など比較的良い状況で使われることが 多いようです。

 

「成長痛」とはどんなものでどのように対処すればよいのでしょう。

そもそも「成長痛」は2~7歳の小児期の夜間に起こる

原因不明の下肢痛につけられた 病名です。

夕方から夜になると痛みを訴え、朝になるとケロッとして

何事もなかったように元気に活動し

血液生化学検査や画像検査をしても

これといった疾患を特定できないものをさしています。

 

元来は下肢痛にだけ使われていたものが、いつの頃からか誤って

または拡大解釈されるようになって成長期にみられる

原因の特定できない 四肢関節周囲の痛みを「成長痛」呼ぶ風潮がでてきたようです。

さらに近年では冒頭で書いたように

「成長期のスポーツ障害」と 「成長痛」を混同して

使っているケースも目にします。

10歳を過ぎると ほどんど「成長痛」はありません。

スポーツをしていて痛みがあれば何らかの疾患を考えるべきではないでしょうか。