「成長痛」は色々と手を尽くして検査や診察をしても
明らかな異常が見つからない、かつ一定期間(3か月以上)の経過観察
でも症状が重篤にならず、熱感や発赤などの炎症がないときにつける
最終的な除外診断です。
中途半端な知識の人から「成長痛」じゃないの?
と言われても真に受けてはいけません。
専門医から「成長痛でしょう」と診断された場合はひとまず安心です。
それではこの「成長痛」にはどのように対処することがベストなのでしょうか。
冷やす、シップを張る、痛み止めを飲むなどさまざまな対処がなされている
と思いますが、炎症がないのですからこれらの処置は必要ないはずです。
古今東西、最も効果のあるのは「お母さんの手」です。
「お父さんの手でもいいはずですが・・・」
優しく声をかけてそばで添い寝してさすってあげることです。
子供は安心してすやすやと寝入ってしまうでしょう。
これを繰り返すうちに痛みを訴えなくなります。
成長痛と思われる子供の家庭環境を調べた整形外科医がいて
その先生によると、下の子供が生まれたとか
母親が働きに出るようになったとか
環境の変化があるケースが多かったようです。
「成長痛」は決して嘘や仮病ではなく、環境の変化に適応できず
戸惑っている正常な心理反応です。周囲の大人が優しく見守って
真剣に対応しているとそのうち自然に痛みを訴えなくなるようです。
間違っても叱ったり、嘘だと決めつけないでくださいね。
「成長痛」は器質的な問題がなくても
心や頭で感じる心因性の痛みなのですから。