検査値のトリック(2)by福岡総合医学情報研究所

前回はたくさん検査すれば、高い確率で異常値(基準値外の値)

が出る事をお伝えしました。

基準範囲を超えても心配いらないのか

それとも心配すべきなのか が一般の人の関心事項でと思います。

これに関しては1,000人いれば1,000通りパターン

が違いますので 個別のケースをここで扱うのは困難です。

 

しかし知っておくべき重要な事柄は

コレステロールや血圧、血糖値などの

誰もが知っている検査値の基準値は誰が作るか知っていますか?

多くは学会のガイドラインに沿って作成されています。

コレステロールは動脈硬化学会、血圧は高血圧学会、

血糖値は糖尿病学会です。

 

これら学会が各々基準値の設定を行っています。

基準値設定に科学的根拠などありませんよ!

ウソと思うなら、今話題の日本人間ドック学会が公表した新基準値を見てください。

 みなさんが知っている基準値と全然違いますから。

学会が基準値を仮に恣意的に下げるとどうなるか知ってますか?・・・・・

 

これまでは「正常値で健康人」⇒「基準値変更で異常値」

⇒「異常値だから病人(?)かも」 ⇒「医療機関を受診する」

⇒「病院(診療所)は患者数が増える」

⇒「医療機関の収益が上がる」 ⇒「ますます学会が力を持つ」の構図です!

これまではこの繰り返しだったんですね。

みんな騙されてたんですね。 学会幹部は医療界の大物ばかりです。

いいですか!この構図を理解しておく必要があるんです!

もう騙されてはいけません。

問題なのは一般の医師も、看護師も

検査技師も多くはこの事実を知らないんです。

 

医療界でも上層部の人たちの多くは知っています。

ガイドラインを作成する側、それから指導する側の人たちはね!

一般の医療従事者は残念ながら、勉強不足の人が多いんですね。

検査値のトリック(1)by福岡総合医学情報研究所

病院勤務時代の専門は検査医学でした。

自分で選んだ仕事ではあるが

あまり検査医学は好きになれませんでした。

臨床レベルになると、どうしても拡大解釈されたり、歪曲されたり、

間違った解釈をされたり、難しい話はスルーされたりしてしまいます。

 

何のための精度管理なのか?

まあそういう風潮が好きになれませんでした。

検査のピットホール(落とし穴)に基準値設定がある。

 

みんなが知っている検査基準値(異常値と呼ぶ人もまだ多い)だ。

AST(GOT),ALT(GPT),LDH(LD)

γーGTP(γーGT),T-Bil,ZTT、TTT

Glu,ALP、AMY、CRE、BUN、UA・・・・・

まだ色々ありますよね!

 

実はこれが曲者なんです。

「検査基準値」とは皆さんが通常「正常値」と呼んでいるものです。

健康人の95%が基準値に該当します。

しかし・・・・・・

大事なのはこれからで

あくまで1項目につき95%の人が基準値に入るということです。

つまりたくさんの検査項目を病院では通常検査しますので

95%の確率で基準値に入ったりしません!

細かい計算は示しませんが、10項目の検査をすると

40%の人に何らかの異常値(基準値外の値)

がでます。20項目の検査をすると

65%の人が何らかの異常値(基準値外の値)を示します。

30項目検査するとどうでしょう?

79%の人に異常値(基準値外の値)がでるんですね!

 

病院で沢山検査してもらったのはいいけど

異常値がでた!」といって慌てているあなた!

このこと知ってましたか?